二つ目は川本夫妻によるとんがり帽子の屋根が可愛らしい作品。
浜松の天竜区にあり高速を降りてからだいぶ北上して到達。
豪快に開放した建具はまさしく静岡らしい形式か。木製建具でこのワイドにのけぞる。
嫌が応にも目に飛び込む特徴的な屋根を見ながら奥まった位置にある建物の中に入ると、天井は屋根面の形状のまま上部へと視線を誘い、トップライトからの、と思わせておきながら正確にはハイサイドライトからの光が、下見板張りの壁面に表情をつくる。
コンクリート金ゴテのアプローチ、ざらっとした木の表情、中央部の野趣に溢れた柱が、特異ではあるが割合シンプルな形態の元に展開する。
これが白い壁面だと全く違った印象になるだろう。
ちなみに川本さんの頭もとんがり帽子にセットされており、屋根とシンクロしていた。
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