建築家のなかでも住宅作家は、
特定の施主の特別な思いを落とし込めばひとまず建物としては成立させることができる。
そのとき敷地境界線の外との関係については、建物からのビュー、あるいは外から建物へのビューについては興味の対象だが、人と人との関係の構築についてはほとんど興味がないということを了解した。
人と人との関係を社会性と置き換えても良いし、その対極にある建築を強い形式性を持った建築といっても良い。
こうした20世紀型建築の賞賛は、3.11で突き付けられた社会における建築家の立ち位置が極めて脆弱であることを加速することに外ならない。
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