06JUN2017
JIA日本建築家協会東北支部より、「JIA東北住宅大賞2006-2016」を送付いただきました。
10年間に繰り広げられた批評が、全体の総評、各年度の総評、各年度の受賞作品評として、受賞作品の写真・概要とともに一冊にまとめられている。
各年度の熱い議論が凝縮しているのは言うまでも無く、とても重みを感じる。
僕が学部生だった頃は東北の建築シーンにおける批評は十分ではなかったと思うし、東北の建築家で全国誌に取り上げられるのは限定的だったと思う。
当時(20数年も前か)は、建築の議論は「建築文化」や「10+1」ほかの東京発のメディア上の出来事で、情報に飢えていたわれわれは初めて触れる建築家や歴史家のテキストに面食らいつつ、恐らく理解不十分なままとにかくもページをめくっていた。そして機会を見て鈍行で6時間かけ東京に建築を見に行ったり。
その後、JIA東北住宅大賞が開始され、全国的に活躍する建築家、建築批評家らによる10年間の批評の蓄積が東北の建築家、建築界に批評眼を植え付け、今では東北の建築家が活躍する場面も多くなってきたいるように思う。
ただ、もちろん、メディアに取り上げられる建築が優れた建築とは限らない、という批評眼をわれわれは持つ必要があるが。
「不均質な家〜201号室リノベーション」には五十嵐太郎先生よりの作品評が掲載されていて、客観的な立場で当事者では気づかない視点から言葉を頂きました。ありがとうございます。
冊子を一見して、もしや、と思いましたが、やっぱり松井君のデザインでした。
立ちあげ当初、JIA東海住宅建築賞の冊子デザインをお願いしていたのも松井君でした。
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