test_「アヤトリ|ayatori」

2013/02
あいちトリエンナーレ2013現代美術展企画コンペ応募案
「アヤトリ|ayatori」

戦前より代々営んできた繊維問屋の店舗が先代の死とともになくなった。建物が解体され、文字通り長者町からなくなった。間口6m奥行28mのウナギの寝床が街区にまた一つ増えた。しかしなくなったものがある一方で、発見されたこともある。隣家の壁面にかつて建っていた店舗の痕跡がくっきりと残っていたのだ。都市にぽっかりと空いたクレバス状の空地に現れた痕跡は何かメッセージを発しているように感じられた。それを受け止め長者町の歴史を体現したのが「アヤトリ|ayatori」である。県内に散らばる会場の来訪者に糸を配る仕組みをつくり、その糸を受け取った人が長者町会場を訪れた際、自由に糸を掛ける。屋根のケラバから掛け始めるルールの下、掛けられた糸の群れは立体化し、訪れた人の数だけかたちと色を変えていく。繊維問屋街という場所の歴史を継承し、世代・国籍を問わず様々な人々が参加し得るアヤトリによって新しい風景が生まれます。

脇坂圭一/名古屋大学脇坂圭一研究室
斉川尚樹/名古屋大学 脇坂研究室 4年
神谷亮賢/名古屋大学 脇坂研究室 4年
服部奨馬/名古屋大学 脇坂研究室 4年
李野/名古屋大学 脇坂研究室 研究生
李雅静/名古屋大学 脇坂研究室 研究生

(審査員:倉方俊輔・豊島德三・丹羽幸彦・原久子・森司)