2013/02
あいちトリエンナーレ2013現代美術展企画コンペ応募案「アヤトリ|ayatori」(審査員:倉方俊輔・豊島德三・丹羽幸彦・原久子・森司) |
2013/11
石巻市公募型買取市営住宅制度(建物提案型)の供給計画〈蛇田地区〉応募案「そとのいま なかのいま」
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2013/11 石巻市公募型買取市営住宅制度(建物提案型)の供給計画〈あけぼの地区〉応募案「ツナガルリビング」 |
戦前より代々営んできた繊維問屋の店舗が先代の死とともになくなった。建物が解体され、文字通り長者町からなくなった。間口6m奥行28mのウナギの寝床が街区にまた一つ増えた。しかしなくなったものがある一方で、発見されたこともある。隣家の壁面にかつて建っていた店舗の痕跡がくっきりと残っていたのだ。都市にぽっかりと空いたクレバス状の空地に現れた痕跡は何かメッセージを発しているように感じられた。それを受け止め長者町の歴史を体現したのが「アヤトリ|ayatori」である。県内に散らばる会場の来訪者に糸を配る仕組みをつくり、その糸を受け取った人が長者町会場を訪れた際、自由に糸を掛ける。屋根のケラバから掛け始めるルールの下、掛けられた糸の群れは立体化し、訪れた人の数だけかたちと色を変えていく。繊維問屋街という場所の歴史を継承し、世代・国籍を問わず様々な人々が参加し得るアヤトリによって新しい風景が生まれます。 | 災害復興集合住宅における地域交流の活性化を目指して、住棟と住棟との囲み領域に帯状に展開する「そとのいま」をつくり、そこに集会所、畑、パーゴラ、緑地を配置し多様な活動の生まれる屋外空間をつくります。また、「そとのいま」側からのリビングアクセスとすることで、「なかのいま」と「そとのいま」との関係をもたせ、つながりのある日常が展開されていきます。 | 「ツナガルリビング」は住棟間をぬうようにジグザグにつながる外の居間と、外の居間から中(住戸)の居間、そして中の居間へとつながる構成をもつ、コミュニティのあり方を最大限重視した提案です。日常の何気ない生活の場面で出会いと見守りを実現する仕掛けが散りばめられ、あいさつからはじまるコミュニケーションが徐々に深まり、ここに住まう住民が楽しく暮らしていくことが期待されています。 |
脇坂圭一/名古屋大学脇坂圭一研究室,斉川尚樹・神谷亮賢・服部奨馬/名古屋大学 脇坂研究室 4年,李野・李雅静/名古屋大学 脇坂研究室 研究生 |
脇坂圭一/名古屋大学脇坂圭一研究室,斉川尚樹・神谷亮賢・服部奨馬/名古屋大学 脇坂研究室 4年,渡邊真理・戸澤友希/名古屋大学 村山研究室 4年 ※トヨタホームと協働 |
脇坂圭一/名古屋大学脇坂圭一研究室,斉川尚樹・神谷亮賢・服部奨馬/名古屋大学 脇坂研究室 4年,渡邊真理・戸澤友希/名古屋大学 村山研究室 4年 ※トヨタホームと協働 |
2014/9 Guggenheim Helsinki Design Competition “interweave/ spin” |
2015/10 2015津島型町家住宅モデルプラン応募案:佳作『代謝する立体格子の風景 』(審査員:難波和彦・朝岡市郎・浅野 聡・生田京子・清水裕之・日比一昭) |
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自然と都市、過去と現在、西洋の文化と東洋の文化、彼岸と此岸を結ぶ建築とはいかなるものか。そして、歴史都市でありワールド・デザイン・キャピタルであるヘルシンキに相応しい建築としはどういった佇まいであるべきか。われわれの提案はこの問い掛けに対する答えである。
繰り返し岸に押し寄せる波、あるいは柔らかな織物のような曲面を持つこの建築は、様々な対立する項目を結びつけようとする意志の表れである。持ち上げられた曲面越しに、人々の視線が抜け、また中庭を囲む構成は、開放性と閉鎖性を合わせ持つ。入れ子状に配置された展示室周りの動線空間は、行き止まりが無く、ある場所は公園へ、ある場所は海へ面する。どこまでも行き止まりが無く、どこまでも繋がっていくのが、この建物の特徴である。 スロープ状の床をのぼったり降りたりといった物理的な負荷は、日常の生活とは異なる身体性をわれわれに感じさせるだろう。フィンランド産の木材で仕上げた床面は、座る、寝そべるといった姿勢に多様性を与える。2枚の緩やかな曲面を持つスラブが編み込まれたような形態を持つこの建築は、動的でありながら簡素さを合わせ持つフィンランド建築の特徴に合致する。21世紀の技術を活かしながら、人間的な軟らかさを感じさせるこの建築が、この場所を訪れる人々に新たなヘルシンキのイメージを与えるだろう。 |
津島市は本町通りを中心に町並みが形成され、中世からの歴史・文化が色濃く残る地域である。しかし、現在では町屋の取り壊しや空き家化が進み、伝統的な景観が失われつつある。そこで既存町屋を地域資源として活かし、人が住まいながら補強し保存していくシステムを提案する。 本提案では、以下の3 点をコンセプトとした。①既存部分を保存しつつ現在の生活スタイルに空間を適応させる ②空き地を住空間へと取り入れつつ景観を整える ③住人のためだけでなく地域の人々に開放することで町家を地域に根付かせる。構造的な対策だけでなく、暮らす人と共に代謝をしながら、この場所に残り続ける風景の実現を目指す。 |
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脇坂圭一/名古屋大学脇坂圭一研究室 |
小野竜也/名古屋大学 脇坂研究室 修士1年,武脇卓磨・鯵坂康平/名古屋大学 脇坂研究室 4年,服部奨馬・斉川尚樹・李野/名古屋大学 脇坂研究室 修士2年,脇坂圭一/名古屋大学 脇坂研究室 |
interweave / Spin:
What is the architecture which connects nature and a city, Occidental culture and Eastern culture, the past and the present? And also, what is the architecture suitable for Helsinki which is a history city and a world design capital? Our proposal is an answer to these questions.
This proposal has a curved surface like a wave which rolls in to the shore repeatedly or soft textiles. This means it connects various opposing items. People can look the opposite side over the raised curved surface. And it has Patency and close nature because it has a courtyard. Flow line space surrounding the exhibition room faces the park and also sea. The feature of a building does not have the dead end.
The physical load of reaching a floor which makes a sloop or getting down from it will make us feel different physicality from an everyday life. The floor finished in the wood from Finland gives diversity to the posture like to sit down and lie down.
This proposal which has simplicity and also dynamic resembles the feature of the Finland architecture. This architecture which gives softness with technology in the 21st century will give the image of new Helsinki to people who visit this place.
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