多賀城市立図書館

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このお盆の帰省、内地への復路は多賀城、東京での所用のため陸路で北海道新幹線に初乗車。朝、発つ前に多賀城駅の真ん前の多賀城市立図書館を見学。ここは蔦屋書店と私立図書館が断面的に並列された構成となっていた。以前より、市の図書館が移転するという話と、蔦屋図書館ができるとは聞いていたが、こういうことだったのか。館内は、平面的にもツタヤ領域と私立図書館領域が建具のない開口で結ばれ、自由に行き来できるゆるさを持つ。下階のカフェ、上階のレストラン、吹き抜け越しのオープンな閲覧スペース(ツタヤ領域)、ソファで緩やかに仕切られた閲覧スペース(市図書館)、必要なところを必要なだけ照らす間接照明、クレバス状の吹き抜けで異なる領域が結ばれる分かりやすさ、といった特徴を持つ。これらが外観とどう結びつくか、といったところに疑問があるが、長年塩漬けにされてきた長崎屋跡地とその周辺エリアが全く異なる状況に変化していることに驚く。多賀城在住時、カリン、ミイナと通った旧図書館のいかにも、といった雰囲気は微塵も感じられない、何時間でも過ごしてみたいと思わせる環境が生まれている。このような環境が多賀城の自宅から徒歩2分の位置にできたのはうれしい。

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アカプラ

15aug2016

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札幌を発つ前、いくつかの建築を見て回る。都市の広場であり街路のデザインとして、札幌市北3条広場、通称アカプラは優れた事例の一つだろう。ランドマークである旧北海道庁舎に対する強い軸線に沿って立ち並ぶ高層の事務所建築の足元で、人がくつろぎ、思い思いに時間を過ごす様子は見ていて楽しい。これは家具的要素としてのベンチ、日よけと居場所づくりのための植栽、低層階につくられたカフェ、素材としてのレンガが相まって作られる雰囲気がそう思わせるのだろう。様々なイベントも行われているようで、そうした賑わいを受け入れる物理的な容積と、札幌駅から大通公園への道路に直行するという、溜まり空間としての性格も寄与しているようだ。

主体が札幌駅前通まちづくり株式会社となっているが、運営について調べてみたい。

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何度も家族会議を重ね、とうとう買っちまった。スノーピクのテント。

浜松の自宅至近に静岡を中心に展開するアウトドアショップswenにて。飛行機に乗る直前に。

20年来のモンベル・ムーンライトはくたびれてきたがまだ現役だし、愛着もある。

しかしタープが欲しいという要望の前に、スノーピーク・アメニティドームはテントとタープを両方兼ねているようにも見えて、前回、gwの鳥取キャンプでも議題に挙がっていた。

ムーンライトのあの緑にはカリンたちも強い愛着を持っており、保留となっていた。

今回は東京から合流した弟家族と道東でキャンプということで、レンタルでしのぐかどうかというところでの決断。

しかし、一番の決め手はスノーピークのカタログのセンスの良さと、そこに込められたアウトドアライフへの思想への共感だ。

白地にモノクロの写真で構成されたカタログはそのシンプルさ、構成の美しさで一際目を惹く。

新旧のテントを積み込み、一路、弟子屈湖へ。

札幌へ

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17時過ぎにセントレアを発つ飛行機で札幌へ。

この時間の飛行機からは刻々と変わる夕景の特典がつく。

カリンはお下がりのipodで、ミイナは契約終了したお下がりのガラケーで、

ぼくはeosで写真を撮りまくる。

降り立った先は浜松とうって変わり、24度の爽やかな気候。しばらく寝苦しい夜とはさよなら。

住宅作家と社会性

建築家のなかでも住宅作家は、
特定の施主の特別な思いを落とし込めばひとまず建物としては成立させることができる。
そのとき敷地境界線の外との関係については、建物からのビュー、あるいは外から建物へのビューについては興味の対象だが、人と人との関係の構築についてはほとんど興味がないということを了解した。
人と人との関係を社会性と置き換えても良いし、その対極にある建築を強い形式性を持った建築といっても良い。
こうした20世紀型建築の賞賛は、3.11で突き付けられた社会における建築家の立ち位置が極めて脆弱であることを加速することに外ならない。