静岡県吹奏楽コンクール西部地区大会

カリンにとってこの夏一番の大勝負の日。静岡県吹奏楽コンクール西部地区大会。これは東海と全国の予選を兼ねている。カリン達より三年生にとっての勝負の日。課題曲のマーチ・シャイニング・ロード、自由曲の二つの交響的断章のうち、自由曲は格段に良くなったように聞こえた。一瞬の静寂、そこからドーンと音量を上げる迫力、それぞれのパートや個人の技量が統合された時、聞いているこっちの身体がゾクゾクする感じ。半分は身内びいきかもしれないが。浜北文化センターには四度目の訪問。ホール側面をタイル仕上げにしている会場をあえて選ぶのが本当にいいのか、疑問も少々。ヤマハ、カワイ、ローランドを擁する浜松は激戦地区に違いない。毎回、少しづつ座る席を変えているのだけど、今回はネットのにわか仕込みで、指揮者と同じ高さに耳が来るように、ということで一階、中央通路の少し後ろ、真ん中の審査員席のすぐ脇に陣取る。多賀城から来たジイジマーミも一緒。おそらく、無事、終わり、演奏後は聞いているこちらも脱力。カリンたちは仲間と弾けて写真撮影。結果発表までのつかの間の時間。そのあとは笑顔か涙か、緊張の一瞬が訪れる。

JIA東北住宅大賞2006-2016、届きました

06JUN2017
JIA日本建築家協会東北支部より、「JIA東北住宅大賞2006-2016」を送付いただきました。
10年間に繰り広げられた批評が、全体の総評、各年度の総評、各年度の受賞作品評として、受賞作品の写真・概要とともに一冊にまとめられている。
各年度の熱い議論が凝縮しているのは言うまでも無く、とても重みを感じる。
僕が学部生だった頃は東北の建築シーンにおける批評は十分ではなかったと思うし、東北の建築家で全国誌に取り上げられるのは限定的だったと思う。
当時(20数年も前か)は、建築の議論は「建築文化」や「10+1」ほかの東京発のメディア上の出来事で、情報に飢えていたわれわれは初めて触れる建築家や歴史家のテキストに面食らいつつ、恐らく理解不十分なままとにかくもページをめくっていた。そして機会を見て鈍行で6時間かけ東京に建築を見に行ったり。

その後、JIA東北住宅大賞が開始され、全国的に活躍する建築家、建築批評家らによる10年間の批評の蓄積が東北の建築家、建築界に批評眼を植え付け、今では東北の建築家が活躍する場面も多くなってきたいるように思う。
ただ、もちろん、メディアに取り上げられる建築が優れた建築とは限らない、という批評眼をわれわれは持つ必要があるが。

「不均質な家〜201号室リノベーション」には五十嵐太郎先生よりの作品評が掲載されていて、客観的な立場で当事者では気づかない視点から言葉を頂きました。ありがとうございます。
冊子を一見して、もしや、と思いましたが、やっぱり松井君のデザインでした。
立ちあげ当初、JIA東海住宅建築賞の冊子デザインをお願いしていたのも松井君でした。

東海テレビ スタイルプラス 5/28放送

http://tokai-tv.com/styleplus/

明日、12時から放送される東海テレビのスタイルプラスとという番組でソトマプロジェクトが紹介されます。

特集のタイトルは「新しい住まいのカタチ」。

原稿だと校正がありますが、映像の場合、確認がないのが当たり前なのかどんな編集がされているのか全くわかりませんが、明日、期待と不安で見守りたいと思います。

といっても、浜松では東海テレビ、みれない。。

JIA東北住宅大賞 表彰式

5/23に仙台で開催されたJIA東北住宅大賞の表彰式ですが、所用により残念ながら参加できませんでした。

事務局より賞状を送っていただき開封すると、グレーベースに金色のボーダー柄の枠をつけた賞状のデザインに目がいきました。

ところで、5年前より、東北住宅大賞を先行事例として始まったJIA東海住宅大賞ですが、賞状のデザインに一工夫加えるというのも面白いかもしれません。

今回、施工者の共栄ホームさんにお会いできなかったのが残念。2011年の3/3に施工の契約をして、工事を延期せざるを得ない中、細くてしつこいチェックバックにもかかわらず、大工さんをはじめ職人さんの高い精度の仕事に助けられて、受賞に至りました。

IMG_0971

菓子卸市場@名古屋、明道町

19MAY2017
毎週金曜日は名城大学環境創造学科にて都市環境設計の非常勤講師を担当。
後半戦に向けて学生各自が選定した敷地について課題と案の方向性についてエスキス。

その中で僕も知らなかった名古屋の不思議。西区明道町に菓子卸市場があったこと、菓子蒔きという風習が残っていること、不可思議な意匠の建物が残っていること、などなど。
街区の短辺を通り抜ける通路があり、その両脇に店舗が連なり、二層の上部にトップライトが走る。
ファサードの階段状の意匠など遠目には宗教建築を思わせなくもないが、錆の激しさと、下部にかかる庇代わりのくたびれたブルーシート、側面のとたんが一気にタイムスリップさせる。
しかしこれをリノベーションというのは法的、経済的な制約が許さないでしょう。ではどういった更新をするのか、これから面白くなりそうな敷地です。

クリームチーズを使わないヨーグルト入りチーズケーキ

カリンが吹部の部活でGWキャンプに不参加だったためというのと、GW中に誕生日を迎えたチホのバースデーケーキが保留になっていたので、5/14にミイナとチーズケーキを手作り。レシピを二種類試してみて、どちら向きヨーグルト入りで、片方は生クリーム入り、片方は牛乳入りとしてみた。クリームチーズは使わず。

夜、カリンが練習から帰ってきてから食べる。生クリーム入りが美味しい。

J I A 東北住宅大賞10周年記念冊子

2017年5月に、JIA 東北住宅大賞の過去10回を総括する記念誌として「J I A 東北住宅大賞10周年記念冊子」が刊行されるとのこと。
今年3月に、奨励賞をいただいた「不均質な家〜201号室リノベーション」を改めて振り返り、写真のキャプションとテキストを作成。
限られたスペースなので、ちょっと多いよなぁと思いながらも送信したら、やっぱり多いとのツッコミが入ったので、改めて減量する。
今のところまだダメ出しが来ないので大丈夫かな?

宛名を見ると、松井君の名前が。彼は、東北大の後輩で建築から本の編集・デザインの世界に入った異色の存在。
久しぶりに電話で話すと、最近、株式会社B L M Uとして会社組織を立ちあげたとのこと。

仮に送られてきたゲラも一目で彼の手掛けたデザインと分かる。そしてかっこいい。完成が楽しみです。

 

シドニーより帰国

2017.1.25
前日の深夜、シンガポール経由で、早朝、羽田に着。
シンガポール、チャンギ空港はデンマーク留学時にトランジットをした空港でもある。
当時は空港に降りたって、メールを使えるマシンに多くの人が飛びついていたが、
今や、個人の端末で国内にいる時と何ら変わらないやり取り。
なので、帰国してもやっとついた感が薄い。
とりあえず、真夏のシドニーからの格好ではあまりにも寒すぎて、空港のトイレで冬着に着替える。
そして、11時からの会議に間に合わせるため、京成に飛び乗り、品川経由で袋井の大学へ向かう。

第24回 愛知まちなみ建築賞 受賞

2017.1.20
シドニー滞在中、愛知県の担当者よりメールがあり、
愛知まちなみ建築賞の受賞作品が公表されたとのことで、
リンク先のアドレスを連絡頂きました。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/koen/machiken170120kisyahappyou.html

われわれ、名古屋大学脇坂研/ヒュッゲ・デザイン・ラボの「ソトマで育てる、ソトマでつながる」は
約18万㎡の「JPタワー名古屋」と約15万㎡の「大名古屋ビルヂング」に挟まれての受賞。
審査委員長の伊藤恭行先生の審査評によると、109作品もの応募の中から7作品が選定されたというのだから驚愕の数字です。
スケールの大きな建築にできること、スケールが小さい住宅だからできること、
の両方があると思うが、住宅も公共建築も巨大建築も同じ土俵で審査されるのが建築アワードのおもしろさであり、醍醐味でもあると思います。

2013年当時、真夜中の名大ES総合館の製図室にて脇坂研メンバーとタイトルを決めていた時の情景が鮮明に思い出される。

女川駅・女川温泉湯ぽっぽ

2016年最後の建築は坂茂による女川駅。3.11で流失した駅舎の再建。駅には女川温泉湯ぽっぽも入るコンプレックス。線路の突き当たりに門型に配置され、その向こうに女川の海が広がるという、極めてシンボリックな建ち方。周囲に明かりがない中、膜屋根が浮かび上がるのは、行灯的役割を果たしている。

屋根が特徴的で、400φ位のスチールパイプでウミネコをイメージしたという形状を持ち上げ、積層した合板を網目状に掛け渡し、構造体をつくる。そして、合板に束立てして、二次部材のスチールを掛け渡し、膜を張るという労力と精度を要する構法が取られる。東北でスチールを露出した構造がありなのか、耐久性については長い目で見てみたい。

人影のまばらな町で、列車の本数も限られている駅に温泉が複合用途として入るのは相性が良い。内部は紙管の家具や、紙管の天井材が使われ坂さん流のデザインに仕上げられている。大晦日の夕方だったので利用者も限られていたけど、もっと多くの利用者が休憩室を使っている状況も見てみたい。

img_7787 img_7770 

img_7773